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<< 教育の本質 >>


2015/5/14(Thu)

「教育」と一口にいうけれど、そこには教えるという要素と育てるという要素が含まれている。教えるというのは不足する知識を与えること、育てるというのは不足する経験を与えることである。
 知識を与えるのは容易いけれど、経験を与えることは難しい。経験とは自ら動くことであって、それには動機づけが必要になる。自ら動けば人は放っておいても学び育つのであり、そういう意味では動機づけが教育の全てだと言ってもいいだろう。
 教育者の鑑とされるかの吉田松陰も、知識を与えたのではなく動機づけをしたに過ぎないのだ。


小谷隆


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