2015/2/10(Tue)
都会に暮らしていると、同じ色しか見なくなる。どれも人工的な、へたをすると256階調程度の深みしかない大雑把な色だ。そんな色ばかり見ているから脳が繊細さを失っていく。
音についてもいえる。モーターの定速振動に埋め尽くされた環境の中に揺らぎはなく、いつしかそんな単調なリズムに踊らされている自分がいる。
パソコンやスマホの画面ばかり眺めていないで、たまには空を眺めてみよう。朝の微かな鳥の声に耳を傾けてみよう。そこにある繊細な色と音は、必ずあなたの中に大事なものを取り戻してくれるだろう。
小谷隆