2015/4/24(Fri)
永らく興味もなく見過ごしていたのだけれど、ソニーはエレクトロニクス部門を事業別に分社化することについて、「意思決定を迅速にするため」などという理由づけをしているのだとか。切り売りの準備という実情を隠す口実としてはいささかお粗末に映る。
そもそも新たな商品やサービスの多くは事業と事業との隙間に生まれるものだ。分社化で壁を高くすることはその芽を摘むことになる。つまり、分社化とは新しいものはもう生みませんと世の中に宣言することに他ならないのである。
そこを突っ込めないメディアも情けない。
小谷隆