2015/4/7(Tue)
実るほど頭を垂れる稲穂が美徳とされてきた我が国。謙虚に生きよと我々は幼いころから教えられている。
この謙虚さというのは、主張しなければ相手がこちらの能を見出してその奥ゆかしさを褒めてくれるという曖昧な期待感のことである。海千山千の毛唐どもが牙をむいて襲いかかってくるこのグローバル時代に、そんな悠長な姿勢が通用するわけがない。
能ある鷹は爪を隠すなどと馬鹿なことを誰が最初に言ったのだろう。よく見るといい。鷹の足はいつも剥き出しで隠しようがないのである。
もっと爪を見せびらかせ。
小谷隆