2015/3/23(Mon)
いい歳をしていびつな箸の持ち方をする人がけっこういる。お里が知れる、と俗に言うけれど、親の教育以前に自己育成の問題だと思う。
かく言う僕も箸運びは下手くそだった。左利きというハンデもあった。しかし高校時代に一念発起して、まずは右手で鉛筆や箸を持てるように訓練し、箸については米粒をつかめるまで人知れず練習したものだ。
誰に言われてやったわけではない。できなければ恥ずかしいとただ自分が思ったからある。
育ちの良し悪しとは家柄などではなく、そういう気持ちのあるなしで決まるのだと思う。
小谷隆