2015/3/14(Sat)
アートは病んだ心からしか生まれないと信じ切っている人はけっこう多い。退廃的な生活をして、荒んだ心に乱暴な言葉を与え、それをロックだパンクだと豪語する。若い頃の僕もそんな一人だったかもしれない。
もちろんそういう退廃的なものに共感する人もいるだろう。しかし健全に心安らかに暮らしたいと願う多くの人々にとって、ネガティブ感情のエネルギーなど雑音であり汚物でしかない。
僕はあるときから、心の闇をほじくり返すより、それを照らす光の方に目を向けるようにしてきた。自分自身の救いもそこにしかないからだ。
小谷隆