2015/3/13(Fri)
人の本性は善でも悪でもない。ニュートラルなものだ。それは縁に触れて善にも悪にもなる。
生きていれば様々な縁に触れる。そのたびに、程度の差こそあれ善人になったり悪人になったりする。善悪が同居することもある。否、善も悪もまだらに孕んだ姿こそが人間の自然なありようだと思う。
だから人を一面的な見方だけで善人と悪人に峻別しても意味はない。そこに見える善は裏返せば悪になることがあるし、悪も遠巻きに見たら善になることがあるのだ。
そもそも善悪など、ほとんどは好き嫌いの別名でしかないのだから。
小谷隆