2015/12/17(Thu)
冬至も近いころになってようやく冬らしい寒さを感じるようになった昨今。雪だよりも乏しく、このままでは雪のないまま年を越すことになるスキー場も多いことだろう。
雨乞いは歴史的にも様々に伝説が語られているけれど、雪乞いというのは聞いたことがない。文明が雪を遊びの道具にしてしまうまで、それは決して乞うものではなくむしろ忌み嫌うものだった。
そんなふうに、今は災害の象徴でしかない台風もいずれは有難い季節の使節になるのかもしれない。台風を待ち望む文明とはいかなるものなのか、長生きして確かめてみたい。
小谷隆