2015/12/16(Wed)
世間様の今年の漢字が「安」ならば、僕のそれは「熟」だったかもしれない。派手なことはしなかったけれど、それなりにいろんな面で熟考し、熟練し、自分を熟成させてきた一年だったと思う。
熟すというのは何かしらの酵母を得て発酵し、そこから新たな香味が生まれてくることだと理解している。そういう意味では、世界観をがらりと変えるということが酵母になって、これまでに感じたことのないような幸福感が醸成されてきた。
もう残りの人生は余生と呼ぶほどの長さしかないけれど、それを幸せに生きていける自信はついた。
小谷隆