2015/12/11(Fri)
プライドの高い人間は、自分の専門外のことであってもその道のプロをなめてかかる。会社員でありながら自分の方がどこそこの監督より野球を知っていると嘯いたり、人付き合いのコツを説いたベストセラー本を、自分の方が人生の先輩だと頭ごなしに貶したりする。
そういう人に限って読書はほとんどしない。そのくせ新聞や雑誌、テレビやネットのニュースで耳年増になり、あらゆることを表層的に捉えてわかった気になっている。
受け入れて考えるという脳の最も大事な機能を放棄したこの手の人々は、たぶん痴呆になるのも早い。
小谷隆