2015/11/5(Thu)
さほど美人とも言えないのになぜか気になる女の子がいた。昔の職場でのことだ。よく言えば清楚、ありていに言えば地味。それでもその顔かたちにそこはかとなく惹かれていた。
何か強い縁さえ感じる。時に懐かしい感情にも近い想いがこみ上げてくる。しかしそれがいったい何なのかを悟ったのは彼女が寿退社してからずいぶん経った後のことだった。
何の気なしに旧いアルバムを整理していた時、若い頃の母が彼女とそっくりであることに気づいたのである。
郷愁と表裏一体の恋心だったとは。思い出すたびに頬が熱くなる。
小谷隆