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<< 既存メディアの生きる道 >>


2015/2/28(Sat)

 川崎の中学生殺害事件では、容疑者とされる少年の名前と画像が早くからネットに晒されていた。近しい人々にはすぐにこいつらだという見当がついていたのだろう。
 最近はこういう情報が出回るのが早い。そして容赦がない。メディアが報じないこともネットには生情報として流れる。かつては良くも悪くも社会の「安全弁」たりえたメディアは、ネットの前に今やまったくその機能を失っている。
 個人の暴走で、生情報と報道とのギャップは開く一方だ。これからの報道は、生情報よりも深い「情報の意味付け」を伝えていくほかない。


小谷隆


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