2015/10/16(Fri)
人の陰口は叩かないよう努めている。他人を貶めるために吐く言葉は、他人に向けているようで実は自分のことを言っているのに等しいからである。
不思議なもので、他人のここが嫌いという部分は、そう言っている自分自身の性質の一つであることが多い。当人のいない所でそれを口にすれば、それは自分を貶める言葉になる。仮にそれが自分にない悪徳だったとしても、言霊はそれを物質化し、やがて自分の中にその悪徳を宿してしまう。
そんな悪徳が生来の善性と葛藤すれば、そのストレスが身体の不調すらもたらすのである。
小谷隆