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<< 指針という力 >>


2015/10/6(Tue)

 人のためになることをしなさい、というのが祖母の教えだったという。迷ったとき、彼はいつもそれを指針にした。右か左か。どちらが人のためになる選択か、と。
 その積み重ねが熱帯病を克服する研究成果となり、発展途上国に暮らす10億人以上の人を救った。北里大の大村智特別栄誉教授、80歳。その功績の大きさからすればノーベル賞受賞は遅きに失した感すらある。
 それにしても、やはり指針を持つ人は強いと思う。座右の銘とまではいかなくても、迷ったときに思い出す一言を抱いているだけで人は心強くなれるのだ。


小谷隆


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