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<< 鯛焼き屋の経営学 >>


2015/9/19(Sat)

 鯛焼きは尻尾まで餡が入っていれば必ず繁盛する。それが鯛焼きの最大の価値だからだ。
 しかし繁盛したら餡を少しずつ減らしてみることだりそれでもしばらくは客足が減ることはない。そこでしこたま稼いでおく。
 しかしそのうちに餡が少ないことを不満に抱く客が一人二人と離れていく。商売の勘所はここで使う。ある所でまた餡を増やし、客の減少を食い止めて反転させるのだ。
 餡が多いままではやがてそれが逆にとって当たり前になって価値を失っていく。一度減らして「増やす」局面を作ることでそれが新たな価値になる。


小谷隆


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