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<< 美しきムダの創造 >>


2015/8/14(Fri)

 人間型ロボットの動きはなぜ不自然なのか。阪大が2年かけて取り組んだこのテーマを、演出家の平田オリザ氏がたった20分で解いたという。簡単にいえば、人の動きには様々なムダがあるけれどもロボットにはそれがないからだそうだ。
 なるほど音楽でも同じことがいえる。精確にクォンタイズされたコンピューターミュージックが味気ないのは、そこに何のゆらぎもないからだろう。
 ムダを省くのが科学であるなら、美しきムダを創造することが芸術。さてそのムダの美しさとやらを科学的に解明することはできるのだろうか。


小谷隆


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