2015/7/22(Wed)
いつもそうなのだけれど、初めて訪れる場所はきちんとした印象に刻むことができない。それもそのはず、入ってくる情報量があまりに多すぎて脳がそれをこなしきれないのである。
慣れた場所なら、脳がおおかたここはこういう場所だという割り切りを用意してくれる。その大雑把なベースをもとにディテールを眺める余裕がある。しかし初めての場所では見るもの聞くものすべてが平等に扱われ、いったい何をどう見たらいいのか途方に暮れてしまうのだ。
だから観光は概して二度目からの方が愉しいし、印象深いものになる。
小谷隆