2015/7/19(Sun)
70年前の今日、最後の特攻機が出撃した。本土防衛の盾となって沖縄の海に散った英霊たちは、下は17歳から上は29歳まで合わせて千人を超える。
最も多かったのは19歳や20歳あたり。今なら呑気にキャンパスライフを送る大学生という年恰好か。その彼らが出撃に際して遺した最後の手紙には、国難に際し我が命をもって報いようという悲壮な決意と、親兄弟への優しい心遣いがある。
今どきの若者と比較しても虚しいだけだろう。何しろあれは、人が今よりもずっと早く大人にならなければならなかった時代のことなのである。
小谷隆