2015/6/25(Thu)
こと創作において、自由とは制約のない世界でこそ最大化されるものだとずっと信じていた。制約が増えるほど人間の創造性は損なわれるのだと。
しかし現実は、制約がないと何をどこから始めたらいいのか途方に暮れてしまう。むしろ一定の制約があった方が、その不自由さを克服しようとして創造性がフル動員されるのである。
最たるものが日本の俳句や短歌だろう。五七五や五七五七七という制約の中であれだけ広い世界が描かれている。
音楽においてもそんなタイトな制約を設けてみたら何か新しい発想が生まれるのかもしれない。
小谷隆