2015/6/11(Thu)
かつて筒井康隆氏は差別表現云々に嫌気して筆を折った。昨今もギリギリの所でこの言葉狩りに抵抗を続ける作家が数多くいる。
僕の恩師でもある言語学者の田中克彦先生は、言葉とはもとよりあるものと別のものを「差別」するものである、と定義していた。極論すれば言葉はすべて「差別語」であるという。それが程度の問題でヒステリックな人権論争になり、時に発言者が血祭りにあげられる。
こんなことで大騒ぎする連中こそ精神のカタワでありキチガイであり、本質が見えないアキメクラである。個人的にはそう思う。
小谷隆