2015/5/18(Mon)
住民投票で否決された大阪都構想。その評価にはもう少し詳細な分析が必要だけれど、橋下さんが物事の順序を間違えた結果だと思う。
今回、反対票の多くは高齢者だった。シルバーパスの有料化など、大票田を敵に回すような施策を打ってきたのだから負けて当然だ。
橋下さんは何かにつけ筋道を通そうとしすぎるきらいがある。なるほどいつも正論をのたまうのだけれど、正論だけで世の中が動けば世話はない。
大義のために小義を捨てるのは狡猾さでも何でもなく、無責任な大衆を導く方便だ。その機微が彼には欠如している。
小谷隆