ホーム > 小谷の250字 > 2015年4月(28)


<< 浮かれ続けよう >>


2015/4/1(Wed)

 物事がとことんうまくいく日がある。やることなすこと、思い通りになる。あるいは想像以上の結果になる。
 そんなとき、つい浮かれすぎてしまう自分に、僕は人知れずブレーキを踏んできた。勝って兜の緒を締めよという戒めは、おそらくその言葉を教えられた小学校の頃から僕の中に深く根付いていたと思う。
 しかしそれは確実に間違っている。勝ったら浮かれた方がいい。浮かれるだけ浮かれて、その気分を自分にしっかりと焼き付けておいた方がいい。
 浮かれた記憶こそが、次のウキウキを引き寄せるのだから。
小谷隆


<< 失望を恐れるな >>


2015/4/2(Thu)

 悲観的な人は失望を恐れる。だから明るい未来を想像しない。期待して裏切られるぐらいなら、暗い未来を予測して日常からため息の練習をしておいた方がショックは小さいと考えるのである。
 これに対し、楽観的な人は失望を恐れない。いつも明るい未来像を描く。仮にその通りにならなかったとしても、それまではワクワクとした気持ちで過ごせる。うまくいかなくても失望はしない。また次の明るい未来像に胸を躍らせるだけである。
 ビクビクして過ごすか、ワクワクして過ごすか。生き方としてどちらが幸せだろうか。
小谷隆


<< 右脳と左脳 >>


2015/4/3(Fri)

 右脳と左脳の違いは脳科学者たちによって様々に説明されているけれど、僕は経験上、左脳はコミュニケーション脳、右脳はインナーランゲージ脳と定義している。
 左脳の思考プロセスは他人にも理解可能な、社会的な共通理解の媒介たる言語で行われる。これに対し、右脳は原則としてその人の中でしか通用しない言語以前の概念=シニフィエで思考する。だから右脳では言語=社会通念という制約に縛られない自由な発想が可能になる。
 もっとも、その発想は左脳が言語化して初めて他人に理解できるアイデアとして価値を持つのだけれど。
小谷隆


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