ホーム > 小谷の250字 > 2015年2月(26)


<< ナンセンスクレーマーを罰せよ >>


2015/2/1(Sun)

 ACのCMが目立つ。今はイスラム国の人質事件に関連して、そのことを少しでも連想させるものはCMでもドラマでも、追い払われるように画面から姿を消している。
 これを自粛ムードなどというのだけれど、それはおそらく正しくない。実際は視聴者からの指摘に局やスポンサー企業が過敏に反応した結果に他ならないからだ。
 世の中にはクレームに血道を上げる暇人がたくさんいる。異物混入問題も連中が煽った。クレームといえば聞こえはいいけれど、その実は体のいい恐喝。そろそろ連中を罰する法律を整備すべきだと思う。
小谷隆


<< メディアトレーニング >>


2015/2/2(Mon)

 メディアトレーニングの場に同席した。記者の取材に対応するためのレッスンである。たった3時間のコースで、聞くところによると200万円近くかかるのだとか。さぞかし有用な示唆が得られるものと期待していた。
 しかしその内容はたった一言に集約できるものだった。すなわち、「何を伝えるかよりもどう伝えるかが大事」ということ。説明よりも説得。理解よりも共感。そんなのコミュニケーションの基礎の基礎だと思う。
 それでもこういうパッケージにしてしまえば200万円の講座になる。なるほど、商売とはこういうものか。
小谷隆


<< 心理学開眼 >>


2015/2/3(Tue)

 若い頃から心理学の本を読み漁ってきたものの、この歳になるまでそれを実生活で応用できたことはなかった。理屈ではわかるけれど、個別の法則を持ち出したところで生身の人間の心の機微は複雑すぎるのか、実例として挙げられたケースがピタリと当てはまった試しはなかった。
 それでも、ようやくここへ来ていろんなものがわかり始めてきた。大切なのは観察する側の冷静さであるということも。こちらが相手の感情に一喜一憂しなければ、思いもよらないサインが見えてくるということも。
 人間は意外に単純な生き物なのかもしれない。
小谷隆


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