ホーム
> 小谷の250字
> 2015年11月(29)
<<
風邪は薬で治すな
>>
2015/11/1(Sun)
風邪には必ず最初のヤマがある。おかしいと感じたときは免疫系が活発にうごき出している。
そのタイミングで早く身体を休めることができれば、ウィルスの増殖は初期段階で抑え込むことができる。鼻や喉の粘膜を損傷する前に。
しかしそこで押し返せないと、しばらくはウィルスの攻勢になる。体力を他に使ってしまえば免疫系は連絡になり、次々と粘膜が破壊される。
風邪においてはどんな薬よりも免疫系を援護する方が効く。それには何より寝ること。症状を緩和する薬で治った気になってしまうからズルズルと長引くのである。
小谷隆
<<
そんな距離感の人々
>>
2015/11/2(Mon)
混雑する朝のコンコース。1m横を同僚が歩いている。しかしあえて声をかけるわけでもなく、気づかないふりをする。
職場にはそんな距離感の人が多い。挨拶したところで特にそこから会話がはずむわけでもない。むしろこちらの存在に気づかせてしまうと、そこから先は気まずい思いをさせてしまうことになる。おそらく相手もそんな思いで僕に気づかないふりをしているのだろう。
エレベーターで顔を合わせ、初めて気づいたように挨拶を交わし、別々の階へ。そんな間柄でも袖振り合う他生の縁であるに違いないのだけれど。
小谷隆
<<
東大の推薦入試だけはやめろ
>>
2015/11/3(Tue)
東大が推薦入試を始める。私立も含めると推薦やAOでの大学入学者が4割にもなるご時世。より尖った学生を集めようという試みは自然な流れなのだろう。
ただ、東大については少々複雑な思いで見ている。やはり赤門だけは特別な存在として相応の学力というハードルを持ち続けてもらいたいと個人的には願っている。これだけ多くの大学があるのだし、東大までが世間の流れにおもねる必要はない。尖った研究者なら院で採ればいいのだし。
日本の学力レベルを保つ意味でも、その頂点たる東大のありようはいじってほしくない。
小谷隆